2016年11月 6日 (日)

シーモアさんと、大人のための人生入門

映画「シーモアさんと、大人のための人生入門」

2014年・ アメリカ映画・81分  監督:イーサン・ホーク

 2016年11月6日(日) 川崎アートセンター・アルテリオ映像館にて

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本日11月6日(日)、あれこれ今月の予定を考えて「やっぱ今日観よう」と思い、15分ほど走って観に行った。 

イーサン・ホークって誰だったかなー、と思ったら「恋人までの距離(ディスタンス)」とその後の続編でジュリー・デルピーの相手役の俳優だ。
監督業もしているとは知らなかったです。

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この映画は84歳のピアノ教師、シーモア・バーンスタインを撮ったドキュメンタリー作品。

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ピアノ教師としてのレッスン・シーン、やわらかい声で適格に生徒に教える。
ピアノについて、音楽について、これまでの人生について語る。 友と語り合う。
始めから終わりまでそれだけの映画です。

大きな事件が起こるわけでもなければ、そもそも「クライマックス」がない。

しかし、シーモアさんの語る、やさしいあたたかく、深い詩のような言葉の数々。。

彼の語る「音楽」を「人生」に置き換えてもいいかもしれない。

僕は基本、説教くさいものは好まないのですが、この映画の80分の語りつくす言葉に、
もういちど観たいと思ってる。

パンフレットは品切れだった。まじか、残念。  近々再入荷の予定だとのこと。

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個人的には、「大人のための」っていう邦題じゃなくてもいいと思います。
 

「この世界の片隅に」徹底解説を聴いて

先日、11月2日(火)のTBSラジオの「たまむすび」の午後3時からの映画評論家・町山智浩の「アメリカ流れ者」。

いつもはアメリカ在住の町山さんが電話出演して、新作映画やアメリカのカルチャーなどについて話す(最近は大統領選)のだが、ただ今帰国中ということで、スタジオ生出演。

この日は11月12日公開のアニメーション映画「この世界の片隅に」について語った、というか大絶賛!

、、う~んちょっとこれは、正直映画も予告編すらも観てないのに感動しました。

さっそく、上映館調べて前売り買っちゃいました。

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いまTOHOシネマズとかの前売りチケットってカードになってて、裏面の番号入力してネットで座席予約できるようになってるんだな。 よう知らんかった。

さて、この日の「アメリカ流れ者」。 普段は番組パーソナリティーの赤江珠緒さんと山里亮太さんが町山さんの話の聞き役なのだが、この日は出演者3人ともが「この世界の片隅に」の試写を観ている、ということもあって大絶賛の嵐! ギリギリネタバレにならないところで語りつくすという名作回でした。はやりの言葉でいうと「神回」か。 もう古いか。

「今日は本年度レコード大賞、、じゃなかった、間違えた『町山大賞』の発表です! 『この世界の片隅に』! もう1億円もらってもこの映画にあげます!」 って、いきなり「レコード大賞、1億円」のワードぶっこんで皮肉ってるとこがさすがだなあって思った、しかもTBSの番組内で。。

とにかく怒涛の22分。 赤江さんが映画を思い出してなのか、時折言葉につまっていたようだった。
そしてこのトーク全体が映画で声優をつとめた能年玲奈の応援になっている。 

番組のあと、試しにツイッターで「たまむすび町山智浩」で検索してみたら、ほらやっぱり称賛の嵐じゃん。

この番組は明日いっぱいまで、「TBSラジオクラウド」かradikoの「タイムフリー」、それ以降はたぶん、YOUTUBEで聴くことができます。

興味がある方はどうぞ。僕は10回くらい聴いた。

11minutes イレブン・ミニッツ

映画 イレブン・ミニッツ   

2015年 ポーランド・アイルランド  監督 イエジー・スコリモフスキ

 http://mermaidfilms.co.jp/11minutes

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新百合ヶ丘での公開最終日の10月28日に観た。

ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督78歳の5年ぶりの最新作。、、といっても私はこの1本しか観ていないが。

「イレブン・ミニッツ」というタイトルどおり、ある1日の午後5時から5時11分までの「11分間」の物語。 

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映画の上映時間は81分ですが、映画の中を流れる時間はほぼ11分。

主要登場人物は11人。いわくありげな人物たちだが、その背景の説明はいっさい無し。

群像劇の11分間の同じ時間が場面や構図を変えて何度も繰り返され、5時を告げる鐘の音が3回聞こえる。

撮影の手法も通常の映画用のカメラから、監視カメラ、スマホ、CGまで、視点も次々に変わり、とても78歳のジジイ(失礼!)が撮ったものとは思えないな。

都会のバイク便の疾走と救急車のサイレンのはての11分後に何が起こるのか。

想像の斜めうえを飛んでいった!、、、とまでは僕には言えないけど驚愕のラストシーンでしたよ。 悲劇なんだろうけど、やっぱりちょっと笑ってしまう。

もう上映は終わってしまったみたいですが、DVDになったらそこに至るまでの仕掛けや、伏線を確かめてみたい。

2016年10月23日 (日)

三軒茶屋 アート楽市

、、、もう一週間経ってしまいましたが、、先週15,16日は三軒茶屋の「アート楽市」でした。

昨年は、一日目が雨天で出展しなかったのですが、今年は2日間とも、ほぼほぼ晴れ!

お立ち寄りいただいた方、作品をお買い上げいただいた方、ありがとうございました!

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2日目、16日はタイムリーな話題になるかとディランのTシャツを着用。
バッタもんじゃありません。 2010年3月の来日公演のオフィシャルですよ。
ディラン先生、売上にちょこっと貢献してくれました。
、、スウェーデン方面の賞をほんとに受賞するのかどうかは気まぐれな本人しだいですが。

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以前作ったものだけれど、特に気に入っていたものが5点くらい手を離れていった。

「サソリ」のモチーフはそもそもイタリアのスポーツカーブランドの「Abarth(アバルト)」に魅せられて作ったもの。(アバルトのエンブレムはサソリ)。
国内では(イタリア本国でも)稀少な本物のアバルトを所有している方が気に入って、購入してくださった。、、しばしクルマ談義、、Yさんありがとうございました!

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立ち止まったお客さんに「ジェリー・ガルシアに似てるっていわれませんか?」
と言ってみたら「知らない?それ誰ですか?」
「アメリカのロックバンドのグレイトフル・デッドのボス格の人ですよ。僕も詳しくないんだけどボブ・ディランとライブで共演したCDがあるからちょっと知ってるだけですが」
ちょっとまんざらでもない感じ。
「髭、もっと伸ばしても似合いますよ、お仕事に支障なければ」

小振りの「蜥蜴骨格」をご購入。 これは秘かに気に入っていたものなんだよ。大事にしてもらえよ。

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♪ ああ~ 幸せのー とんぼよ~ どこへ~ お前はどこへ~ 飛ーんでいく~ ♪

というわけで、何年か前に作ったトンボの硝子函が飛び立っていきました。

それをひと目で買ってくれた、杖を手放せないご老人が裕福なのか、細々と暮らしているのか、昆虫、とくにトンボに特別な思いがあるのか、もちろん何も知らないが(勝手にあれこれ脳内でストーリーを作ってますが、、)、 どこかでトンボの羽が美しい影を落としてくれているのをまた想像してみる。

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買ったもの。 気泡入りのグラス。 ¥500。いいのか?この値段で。

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あるお客さんのお嬢さんの着ていた長袖Tシャツがカッコいいので撮らせてもらった。

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「決して迷惑はかけませんから写真撮らせてください。 
顔は撮らなくてそのロンTだけでいいので}

「え!?、顔は撮らないの~?」

「じゃ、かわいい顔も撮っていい?」

「う~ん、やっぱシャツだけかな~」 、、、どっちなんだよー。

ヘッドホン柄のTシャツって時々あるけど、これはいちばんカッコいいな。

 We Live With Music  音楽とともに生きる、か。

これ着てヘッドホンしたい、とか。 教えてくれたけど、ブランド名忘れた。

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レザーカーヴィングの作家が着用していた自作、イベント自分用の「牛のアタマ」。

強く陽がさしていると15分ともたないらしいが、この時は曇りだったので、ずっと牛さん。

僕はとうとう彼の素顔を知らないのだった。

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2016年10月 9日 (日)

 古本ピクニック 雨天中止 

本日、武蔵国分寺公演で予定されていた「第1回 古本ピクニック」は昨日の時点の降水確率が50%以上ということで、中止になりました。 残念。

開催が11時からということなんだけど、午後からは晴れ予報なので実に微妙ながら、残念。

古本がメインのイベントですが、第1回ということで、正直売上ということはあまり期待できないかも~、という感じでしたが同じ好みの方がいたら会話できればいいかな、と。

昨日は中止決定まで、持ち込む本など選定しつつ、自分で手書きの販促用オビなど作っていました。

せっかくなのでその一部を、、、 壊滅的に汚い字だな、しかし。。

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それでですね、本の紹介書いてたら、ちょっと手放すのは惜しくなっちゃいました。

、、、、おいおい。

アリス=紗良・オット  ソロピアノ

昨日、10月7日は町田市民ホールでの「アリス=紗良オット ピアノ・リサイタル」に行ってきました。

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7月のある日にJRと小田急町田駅をつなぐ通路から見えるこの横断幕が目に入って、今回の公演を知った。

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すぐに、市民ホール電話してとりあえず1枚予約。
¥4500。 安い! ソロだからか。 オーケストラと共演とかだと¥10000超えちゃうものな。 
さて実は、町田市民ホールの公演は直接ホールで買うか、電話予約するときに、空いてる座席を自分で選ぶことができる。 イープラスとか、ぴあで買う場合そうはいかないが。
そしたら、奇跡的と言っていいでしょう、「最前列ど真ん中」が空いていた!
もちろん、その席を取った。
、、、コンサートの指定席に限らず、私の人生に於いて「最前列ど真ん中」は一度もない、、、

、、結局その「最前列ど真ん中」は母に譲り、1列ななめ後ろの席をもう1枚取ることになるが。

演奏曲は グリーグ : 抒情小曲集より (12曲)
       グリーグ : ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード 作品24

 ここまでを休むことなくメドレー形式で一気に演奏して、約50分。
 15分ほどの休憩をはさんで、第2部。

       リスト  :  ピアノソナタ ロ短調  
       
         、、、とアンコール曲はわからんです。

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この日は熊本から始まった全10公演の8つめになる。

前半の衣装はパンフレットにのってる黄色いドレス。

クラシックでは珍しく、最初にマイクを持ってちょっと長めの挨拶と、曲目の解説。
穏やかな語りの後に、やがてなにか憑依したかのような、演奏をまのあたりにすることになる。

後半は上下とも黒で手首までのロングTシャツ(?)みたいなのに、黒いスカート。
それで演出がちょっと良くて、といってもピアノ1台しかないんだけど、照明をすべて落として、真上からのスポット1本だけ。 闇の中、アリスの白い顔と手だけが浮かび上がるようにも見える。

そんななかで弾くリストは素晴らしく、ソナタといっても長い1楽章しかない、3つの楽章をひとつに凝縮したような長い曲。
緩急、強弱、熱と冷静。振幅の大きさ。 自分のような素人でも、この曲が巨大で高度だというのはわかるわ。

母に言わせると「ピアノのリサイタルって、だいたい途中で眠たくなるけど、今日のは一回もなかったわ。 」 と言わせるほどにダイナミック。

マルタ・アルゲリッチの若いころってこんなふうだったのかな。

終演後のサイン会は長蛇の列。
僕は会場で購入したものではなく、実は自宅から持参したCDのブックレットにサインしてもらった。 ま、2年間くらい大事に聴き続けたCDにサインしてもらえたというのも、感慨深いというか、感無量。

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このCDは2008年のものだから、8年前か。

現在の髪型の、なんていうんですか「鋭角的なカットのおかっぱ頭(うまい言い方をしらん)」がなんとなく山口小夜子みたいでカッコいいです。

サインしてもらったほんの数秒の間だったが、
「どうぞ、お身体をたいせつに。また機会があれば必ず聴きにきます」
「ありがとうございます!」

見た目の美しさと演奏もさることながら、人柄の誠実さも感じました。

 

2016年9月25日 (日)

「 風立ちぬ 」 原作本

こないだ書店で見つけて買いました。

「風立ちぬ 宮崎駿の妄想カムバック」

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3年前の宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」。
その原作コミックがようやく書籍化されてました。

もとは「モデルグラフィックス」というプラモデル雑誌に連載してた漫画。
水彩の色彩も美しいオールカラーだ。

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映画の「風立ちぬ」とは趣がだいぶ違って、宮崎駿の妄想のストーリーと、飛行機やメカマニアっぷりが炸裂のエッセイのようなものがいっしょくたになったような内容です。
面白いです。 登場の男がなぜか皆、「紅の豚」みたいに「豚の鼻」です。

公開時、映画評論家の町山智浩さんがラジオで「宮崎駿の妄想とメカマニアの映画」と解説してたけど、それを裏付ける一冊です。

2016年9月22日 (木)

 「怒り」 小説と映画

* ネタバレ注意! この記事では公開中の映画「怒り」の内容や結末に触れています。
   映画を鑑賞予定の方はご注意ください。

先週、13日に吉田修一の小説「怒り」の上下巻(中公文庫)、合わせて2冊を買った。

9月17日の映画公開直前で通常の装丁の上に、映画仕様のカバーがかぶせてある。
ブックファーストでは、「怒り」1冊購入につき1枚、映画出演者の「栞」をプレゼントという企画でした。 主要キャスト、渡辺謙、森山未来、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡の7枚から、2冊分で2枚選べると。
「期間限定だったら、上下同時購入で7枚くれたっていいじゃん」と言いそうになったが、そこはのみこんで「では、『宮崎あおい』と『広瀬すず』のをください」。

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5日ほどで一気に読み切った。映画を観る前だが読みながら出演者それぞれが脳内で動きだし、映像が再生される感じだ。 その時点で、このキャスティングはほぼ完璧だと。

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物語 : ある夏の日、八王子で若い夫婦が惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は顔を整形して逃亡を続ける。 そして事件から一年後、千葉と東京、沖縄の離島に素性と過去の知れない3人の男が現れた。

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たぶん原作者の吉田修一はこの小説の発想の元になったのは、千葉で起こった英国人の英語教師の殺害、逃亡のあの「市橋達也事件」じゃないだろうか。 犯人が顔を整形して逃亡していること、それから沖縄の離島に身を潜めていたこと。 そう思って読んでいたら、映画のパンフレットの談話で吉田さん本人がそれを明かしていました。 それで「やっぱ犯人は沖縄の離島かなあ」と上巻読んでるときから思ってたんだけど。

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千葉と東京と沖縄、それから事件を追う2人の刑事。 彼らの物語がだいたい15ページくらいの短い章ごとに交互に進んでいく。 この構成の読みやすさもあって、電車の移動時間のほぼすべてを使って読んだ。ぐいぐい読ませます。面白い。

                           ・

3つの土地で展開される物語にはそれぞれ関連もない。犯人は下巻で明らかになるが(予想どおりだった)、最初の「八王子夫婦殺害」の行動の動機がよくわかんないままだ。
いや、そもそも衝撃的は血文字の「怒」の意味がわからん。 、、て、私が人並み外れてバカなだけでしょうか?

この作品の胆(キモ)は実は「犯人捜し」だけではなくて、その3人の男と出逢った、人達の猜疑心。 信と不信。 そして愛する人を信じきれなかった、裏切ってしまった自分自身への「怒り」。 それから信じていた人に裏切られた、殺すほどの「怒り」。。
、、、う~んでも犯人については、「怒」は映像が浮かぶほどのインパクトなだけに消化不良だわ。

                           
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で、映画。 NHKの大河ドラマと朝ドラの主役経験者をずらりと並べたような、贅沢なキャスト。 ギャラの総額どのくらいなんでしょうね。どうでもいいけど。

千葉編の元風俗嬢の「愛子」役の宮崎あおいは、原作の「愛子」が「ぽっちゃり」のせいか役作りで7キロ(!)増量したそうだ、、ってそれでも細いだろ、と。 いや増量とかルックスが原作と違うとかよりも、この役は宮崎あおいしかないわ。見事でした。 原作のこの場面、「女の泣き声は尋常ではなかった。人間がここまで泣けるのかと思えるほど凄まじいものだった」。 千葉編の謎の男、松山ケンイチ演じる「田代」。作品のなかでは「田代」は偽名だが、僕は同姓なのでこいつが犯人でなければいいのに、と思ってたのでほっとした。

愛子「田代くんといっしょに暮らしたいの」、、、妄想するバカな俺を叱ってくれい。

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ひとことで言うと「充分満足ではないが、心に残る映画」。

原作のすべてを再現できるのは無理としても、何人かの人物が省略されていたり、エピソードのいくつかはカットされていて、やや展開に唐突感は否めない。とくに沖縄編。

それでもこの映画を、最近小説の原作ものの映画でやたら多い「前後編の2本観なきゃなんない」ものにしないで、ギュッと1本にしたのは僕的には高評価です。
ランニングタイムの都合とはいえ、2時間20分ほどにまとめたのは、きっとカットしたシーンもたくさんあったんだろうな、と思ったら、最初に完成させたのは「4時間」だったそうだ。
その「4時間ヴァージョン」が観てみたい。 「怒り 完全版」とかDVD化しないですかね。

原作と違って、ひとつのメインテーマのなかで、次々に3つの場面が切り替わるカットはいい。 「怒り」からのそれぞれ。「悲しみ」「希望」「絶望」「失意」からの「慟哭」。

ラストは沖縄の砂浜での、すべてを知った「泉」(広瀬すず)の絶叫で終わる。

実は原作の小説だとその後にエピローグ的な章があるのだけれど、そこをバッサリ切ってしまうのが、なんというか映画的。 
穏やかな最終章までいれるのは、なんとなく2時間ドラマっぱいラストかなー、とか思いました。

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ところで、「日本で一番悪い奴ら」といい、「シン・ゴジラ」といい最近僕が観る邦画にはなんだかみんなピエール瀧が出ているな。 「瀧に呼ばれている状態」だ。

ピエール瀧の草野球チームの名前は「ピエール学園」というそうです。 関係ない。。

2016年9月13日 (火)

虹色のトロツキー

「機動戦士ガンダム」(、、いわゆるファースト・ガンダム)のキャラクターデザインを務めた
安彦良和氏は自身の原作コミックの「アリオン」の劇場版以降、アニメーションから遠ざかり漫画家として活躍していた。

安彦良和の漫画は神話や歴史を題材にしたものが多く、デビュー作の「アリオン」はギリシャ神話の世界、それから「我が名はネロ」、古事記から「ナムジ 大國王」「神武」「蚤の王 野見宿禰」、など。
圧倒的な画力と大河的なストーリー展開の安彦漫画。 
「アリオン」の最初のシーン、幼い主人公が遠景から駆けてきて、徐々にアップになる映像的なコマ割りや、白黒の闇と光のダイナミックな画面などは、アニメーター出身ゆえか。

「虹色のトロツキー」は昭和13年、中国大陸が舞台。 日本の軍人と蒙古人の母との間に生まれた青年「ウムボルト」の目を通して描かれる第二次世界大戦突入直前の大陸を描く全8巻の大作です。

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安彦良和氏はこの作品を描くにあたって、相当取材を重ねたようだ。
昭和10年代を生きた実在の人物が続々登場、実際の事件も描かれているが、主人公にまつわるストーリーはあくまでもフィクション。
「魔都上海」に到着した6巻では、あるパーティーで「李香蘭」と出会う。 この場面だけの登場だけど、表紙イラストにもなっている。いまさらながら「山口淑子」って、波乱万丈の生涯だったんだなあ、と思う。

父母の死の真相を辿りながらも、満州国軍に戻ったウムボルトは、「ノモンハン」に向かう。
昭和14年、満州とモンゴルの国境紛争が、日本とソ連の軍事衝突に発展した「ノモンハン事件」。これをラスト7、8巻に渡って詳細に描いている。 あまり耳馴染みのないかもしれないがこの「ノモンハン」にグッと括目して、見入ってしまう。

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ノモンハン事件。 これにはちょっとだけ僕個人にも関係している。

昭和14年に生まれ、平成元年に50歳で亡くなった僕の父は父親のいない私生児として生まれた。 「田代」というのは祖母の実家だ。
父が亡くなったあと、祖母はその人は満州に赴任して、ノモンハンで戦死した軍人だと打ち明けた。僕の父は生涯、自分の父親の名前も顔も知らなかったらしい。 知りたくないはずがないだろうと思ったが。
安彦良和が描いたより、実際の戦場はもっと過酷だったのかもしれない。

物語のラスト、生き残った主人公は自分の子を宿した女性のもとに向かおうとしながらも、戦場で力尽き、倒れてしまう。 これはいかん、涙腺決壊。 その場面に自分の祖父にあたる人の姿をみるようだった。

                          

 

 秋月展

 秋月展  

 9/10(土)~9/19(月・祝)  11:00~18:00 ( 9/19は17時まで)

 Art Gallery 山手  http://www.art-g-yamate.com

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、、という展示に銅版画を3点ほどですが、こっそり出品しています。

おヒマがありましたら、どうぞ。

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「月と狼」。 なんかベタなモチーフですまねえ。

今月になってすぐに、親戚の葬儀で新潟に行き、3日ずれたぶん出品も予定どおりにならなかった。 
、、、ええ、言い訳です。 普通の人は1週間くらい前には、全部出来てるものだと思います。 搬入当日までじたばたしているのはきっと僕くらいだ。

これは搬入に持って行ったけれど、やっぱり中途半端感。 今回だすのはやめた。

なんでドードーに猫が乗ってるのか。 いきあたりばったりで描くからこうなる。

来年くらいにどこかで出せればいいけれど。

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