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2012年3月 8日 (木)

舟越桂の版画

フェルメールの絵を観た同じBunkamuraの1階のギャラリーで「有元利夫・舟越桂 版画展」をやっていた。

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有元利夫は1985年に亡くなった画家で舟越桂は海外でも評価の高い木彫りの彫刻家だ。

何年か前の芸術新潮の有元利夫特集で舟越桂さんが丁寧なコメントを寄せていたのを思い出す。

有元の版画はすべて観たことのあるものだったので、特に目新しさはない。

美術館で観たときと違ってすべてプライスがついている。 (へ~11万円もするんだ)とか思ったり。

舟越さんの版画も版種はリトグラフ、木版、銅版。すでに観た作品も多いが新作もあった。

木版画とかは専門の彫師が制版していたりするのであまりオリジナルという魅力は感じなかった。
リトグラフもきれいだけれどどこか平板な印象だ。

自分も作るからかというのもあるが、銅版画は版やインクの持つ物質感とか
制作の現場での作家自身の瞬間の感性や発想が色濃く出ているようで興味深い。

特に奥の展示室、左隅にあった赤いインクで刷られた作品。

たしか「戦争を視るスフィンクス」というタイトルだったか。

狙ったのか偶然をそのままよしとしたのかわからないが
所々、指を押し付けて腐食した指紋のあとや、こすったあとの腐食がざっくりとしたマチエールになっている。
たぶん、下図もなしに直接銅版に描きだし、試行と思考を繰り返しながら制作する作家の姿が浮かんだ。
いつかTVで観た彫刻を制作する舟越さんのように。
この版画、欲しいと思ったもの。 買えないけど。。

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