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2012年9月 9日 (日)

真珠の耳飾りの少女

  「君はフェルメールを見たか?」

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これは雑誌「ブルータス」の1996年9月1日号。
当時ワシントンとオランダのハーグで開催された
「一生に一度の幸運」、「夢のようなこと」、「空前絶後」そして「最初で最後」の
「ヨハネス・フェルメール展」を特集したものであります。

もちろんブルータスは美術専門誌ではないけれど、渾身の内容はすばらしく、
「読む用」と「保存用」と2冊買いした。
、、、そのうちの1冊がちょっと行方知れず。。 今になってもう1冊買っとけばよかったとか思ってますけど。

表紙はおそらくもっとも有名な作品「真珠の耳飾りの少女」。
  (オランダ・ハーグ マウリッツハイツ美術館所蔵)

そして、昨日9月7日金曜日、上野の東京都美術館でこの少女と再会してきた。

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 マウリッツハイス美術館展  オランダ・フランドル絵画の至宝

                 2012.6.30 sat - 9.17 mon   東京都美術館

「再会」というのはこの作品は僕の知るだけで過去2回来日していて、
いずれも展覧会場まで観に行っているから。

最初は1984年。4月24日~6月10日 「マウリッツハイス王立美術館展」。

同じ上野だが、会場は国立西洋美術館。
今回もそうだが、確か美術館の改修工事とかで、名品がやってきたんだったような。
つまり、先方は平常営業してないんだな。
、、それはよかった。 
だってマウリッツハイツにはこの少女に逢いたくて、世界中の人が訪れるんですよ。
美術館のなかに入って、「真珠の少女は貸出中」とかのプレートがあったらがっかりするでしょう。
そこいらへん気になってたんだが、美術館自体が休館中だったらしょうがないもんな。

ところで、’84年の展覧会は「マウリッツハイス王立美術館展」だったけど、
今回は「王立」の表記はないですね。 そこいらへんの事情は知らないが。

「マウリッツさんの家」という美術館は、もともと個人の邸宅だったらしい。
日本だと朝香宮邸だった「東京庭園美術館」みたいなものか。
でも違うのは庭園美術館には収蔵作品がない。
美術館は常設コレクションをもっているもんだと思っているので、
建物はすきだけど、庭園美術館は「企画会場」だ。
同じ理由で六本木の国立新美術館も。 黒田紀章の建築デザインはすごいけど。

’84年の「王立展」のときは高校生で3回くらい通った。
2回目からは、朝早く並んで開館と同時に他の作品は素通りして
フェルメールとレンブラントの自画像だけ他の観覧者が来るまで堪能して、
はい、今日はこれで良し。。 そんなふうだった。

2度目は2000年 4月4日~7月2日 

 「フェルメールとその時代」  大阪市立美術館

Img_5228

フェルメールが4点も来たのに、大阪オンリーの展示。。 巡回しないのかよ!

しかたないので、行きましたよ。 夜行バスで大阪。それから天王寺公園まで。

ちなみに昨年のBunkamuraに来た「地理学者」が「初来日」ではなく「東京初上陸!」だったのは
この2000年、大阪で「初来日」だったから。

さて、今回の都美館。 金曜日は20:00までの開館なのでそれに合わせていったのだが、
もう会期終了が近いせいか混んでいた。 なにしろ入館まで40分待ち、、!

それでも満足だ。

映画と同じように。 本や音楽と同じように、本当にいい作品は何度でも鑑賞したいもの。

だから、忙しいとか、疲れているとかいうことは僕には大した問題ではない。
もちろん、めんどくさいわけがない。
、、、ただ「金がない」のはちょっと困るが。

呼び止められて、振り返る。 
驚きのような、疑惑のような、見透かしたようなまなざし、と
なにか言いかけたような口もと。

一瞬というよりもほんの何秒かの時間、動作も込みという点でとても映像的だと思う。

この絵は画家が亡くなるまで手放さずにあったらしいが、
実は画家自身が名づけた、絵の「タイトル」というものが無い。

これまでは「青いターバンの少女 (真珠の耳飾りの少女)」と表記されることが多かったようだ。
(2000年の大阪展では、青いターバン。) 
でもここ数年は「真珠の耳飾りの少女」にほぼ統一されているように思えるのは、
やっぱり2003年の映画「真珠の首飾りの少女」からではないだろうか。
小説家と映画監督はしてやったりと思ってのでは?
画家とモデルの物語は創作ですが、映画では「真珠の耳飾り」が重要なアイテム。
17世紀のオランダの街並みと、なにより主演のスカーレット・ヨハンソンがすばらしいので
興味のある方はぜひ。

  ポストカード。

2012090701

左は全画面入ってます。

右のフチなしトリミングされたものは、なんと「原寸大」!、なんだな。

こういう試みはあまりなかったような気がします。

最後の一週間、9月11日から14日までは毎日20時までの開館らしいです。

、、いいと思うけど、どうせならもう1時間、21時まで開けてほしいと思うのは俺だけか。。

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コメント

私は
作家自身がつけなかったまま
タイトルなし
の方がよかったなー

それがそこにあるだけで固有の名称なんていらないじゃない(*^o^*)
なんて……(`∇´ゞ

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