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2013年6月 2日 (日)

 空想の建築

 空想の建築 -ピラネージから野又穫へー展

2013年4月13日(土)~6月16日(日)  町田市立国際版画美術館

町田の版画美術館に行くのはずいぶん久しぶりだけど、
実はここの版画工房は僕が銅版画の制作を始めたところだ。
日曜日の一般開放の日に使ったんだが、公共の工房にはそうそうなじめずに
4回くらいしか通わなかった。
つまり、多数の人が使い、時間の制限がある共同使用の工房では、
根を詰めた制作は無理だと。 もっとわかりやすくいうと周りの人たちがウザい、と。
それで、いきなり神田の画材店にいってちいさなプレス機を買った。
ちいさいといっても本体だけで重さが40kgもあるのだ。¥140000くらいだった。
ここんとこずっと使ってなかったのだけど、また動かしはじめてます。

版画美術館のある芹が谷公園はあの「まほろ駅前多田便利軒」でもロケ地に使われたから
たぶん見覚えある方も多いんじゃないかな。

館内には銅版画家、駒井哲郎の生前使用していたプレス機が展示してあります。

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さて、開催中の企画展「空想の建築」。

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「持ってきたらよかったかな」と思いながら展示室への階段をあがったら、入口でルーペを貸し出していた。 大きいほうを借りる。無料です。

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古代ローマの遺跡から、それをしのぐ巨大な建造物を紙上に構築してしまうピラネージの
エッチング。 ほんとうの遺跡はピラネージの作品に描かれたほどおおきくはない。

全体の空間とそのあとルーペで拡大しながら細部を追っていく。

微細な線描の過程を想像しながら、石壁や彫刻や木々、空や雲を観ていくともうぐったり疲れる。 どんだけ時間と手間かけてるんだよ。

それと対照的な連作「牢獄」は迷宮のような暗い空間をダイナミックに描かれていて、
同じ作家の作品とはキャプション見ないと気が付かないかも。
制作年をみたら「牢獄」のほうが後だった。

展示の最後は部屋は野又穫の作品。

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この画家の作品は、本の表紙とかで目にすることは多いけど、実物をみるのは今回が初めてだった。
作品はすべてキャンバスにアクリル絵具。
人の痕跡はあるけど画面のなかに人間は一人も描かれていない。
広い風景の巨大な建築。 ブリューゲルの「バベルの塔」を連想した。

展示のすべてが版画作品ではないけれど、「空想の建築」というこの美術館ならではの
企画で派手ではないけれど、いい内容の展覧会だった。

ただこの町田市立版画美術館で不満なのが開館時間。

10:00~17:00ってどうよ。

願わくば、都美館や西洋美術館やBunkamuraみたいに週末だけでも夜間開館してくれればいいのにと思う。

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