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2013年8月21日 (水)

「若冲が来てくれました」に行ってきました 2

先日14、15日に福島と会津に行って無事?、帰ってきました。

この展覧会は「東日本大震災復興支援特別展」で今年3月から半年かけて、
仙台、盛岡、福島の東北被災3県の公立博物館、美術館を巡回しています。

もともとは2006年の東京国立博物館他の展覧会が「最後の里帰り展」のつもりだったそうです。

震災がおこったから、アメリカに渡った江戸絵画の傑作に再び逢えるというのも、なんだか
複雑なんだけど、こんなチャンスはもうないかもしんない。

伊藤若冲は江戸時代の京都の絵師だけれども、展覧会は東北3県のみ。

関西、その他にお住まいのマニアの方は、福島まで観に行けばよろしい、と思う。

僕に言わせれば、同じ地続きの国内で「遠いから」なんてちゃんちゃら可笑しい。

むしろ、遠いから行きたい。 

2013081703

さて、展覧会のメインはタイトルにもなっている「若冲」の「鳥獣花木図屏風」ですが、

伊藤若冲以外にも、曽我蕭白(しょうはく)や長沢芦雪(ろせつ)、鈴木其一(きいつ)とかの
名作が多く来ています。その数100点。

多くは「掛軸」、もしくは「屏風」なんだけど、今回はとくに屏風に注目。

屏風は基本、畳一畳くらいの大きさの6枚のパネルをつないだものを2組、
合わせて12枚のパネルを折り曲げた状態で立てて鑑賞するもの。

なので図録に載っているような、平面に並んだ状態は本来の姿ではないともいえる。

例えば「群鶴図屏風」の鶴の行列を左右の斜めの角度から観たときの、
12枚のうち、こちらを向いている6枚のパネルだけで別々のツルの頭や嘴や体が
ピタッとつながる絶妙な角度を見つけた時。
、、なんの予備知識もなければ、感嘆の声とともにもっと感動したと思うが。

ついでに言うと、背景の渦巻き模様のデザインなんかは、尾形光琳のオリジナルが
ヨーロッパに渡って、ウィーンのクリムトとかが、画面装飾にとりいれたものだ。たぶん。

2013051103

展示の最後、No.100は「鳥獣花木図屏風」、、

今展示のタイトルは子供にも理解しやすいように「花も木も動物もみんな生きている」。

この作品の前にはソファが置いてあるので、座って全景をしばらく眺めたり、
それから近寄って8万5千個の桝目を辿っていったり。

この1作だけで、1時間は観ていられます。

僕はおよそ3時間ちかく展示会場にいましたが、思っていたより、ゆったり、じっくりと観られてよかった。

2013082004

美術館のすぐ後ろにはどーんと山があって、地方の美術館はロケーションも素敵ですね。

日本人が観ておくべき、絵だとこのさい言ってしまうよ。

まだの方はぜひ。 ~9月23日まで(月曜休館、9/16,23は開館)

追記: 常設展示に夭折の天才、関根正二の作品があった。

福島出身の画家だったんですね。

2013082003

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