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2013年11月17日 (日)

「 トラウマ映画館 」

「 トラウマ映画館 」  町山智浩  集英社文庫

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映画評論家の町山智浩さんは、7,8年前のTBSラジオの「ストリーム」の「コラムの花道」で
映画紹介で知った。 ほとんどは住んでいるアメリカからの電話出演で、毎回約20~25分くらい映画やアメリカの現状などについて語りつくすというもの。 

番組が「キラキラ」、それから現在の「たまむすび」に変わっても町山さんのコーナーは続いていて、僕はそのほとんどをそのほとんどを聴き続けていることになる。

現在は「たまむすび」、火曜日の14時くらいからで、昼の生放送を聴けなかったときは後で
Podcastをダウンロードしている。

「トラウマ映画館」。この本はその町山智浩の映画評論集。

2011年に出た単行本が今年の9月に文庫でも刊行された。

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変わっているのが、ここで紹介されている26本の映画の多くが日本未公開のもの。

けれどもかつて、テレビ放映されたことがあるものらしい。

少年時代にテレビで観たそれらの映画の記憶と源泉を辿っていく。

ここで紹介される映画はどれも人間の精神の暗部に切り込んでいくような内容だ。
、、暴力、支配と服従、孤独、断罪、復讐、、。 まさに「トラウマ」。

さらに著者自身の心の深層、トラウマも語られていく。。 
それはちょっと痛みが残るような話だけれど。
、、それだけに「あとがき」の最後の「この本を母に捧げます」にほっとした、というかグッときたというか。。

、、、映画好き必読の一冊です。

ところで、、

ここに紹介された映画の多くは日本未公開で、そしてDVD化もされていないかと思いきや、最近になって「わが青春のマリアンヌ」と「眼には眼を」の2本がDVD化された。

レンタル店のTSUTAYAでは11月5日から「発掘良品」というコーナーに置いてあります。

先日、「わが青春のマリアンヌ」を観た。(1955年フランス・ドイツ) 

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ドイツの古城を舞台にしたこの映画は漫画家の松本零士に多大な影響を与えた映画で
本人がこの映画を観て漫画家になろうと決心したと言ってるほど。

ていうか松本作品にでてくる、髪の長い、憂いを帯びた美女のもとはこの映画の「マリアンヌ」なのだそうだ。 

、、ということは「999」のメーテルも「1000年女王」も「エメラルダス」も「ガンフロンティア」の「シヌノラ」も皆、もとはといえば「マリアンヌ」なのだな。

なるほど、初期の松本作品には特にこの「わが青春のマリアンヌ」の幻想的、そして少年の成長というテーマの影響も強いような気がする。

松本零士ファンは必見の1本。 そういえばハーロックが主人公の「わが青春のアルカディア」という作品もありますね。

ついでにアルフィーの20年以上前のヒット曲「メリーアン」(マリアンヌの英語読み)はこの「わが青春のマリアンヌ」のあらすじがほぼそのまま歌詞になっている。

そう思って聴いてみたら、ほんとそうだった。

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