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2015年2月 1日 (日)

ダスト

映画 DUST  2001年/ イギリス、ドイツ、イタリア、マケドニア

監督・脚本 ミルチョ・マンチェフスキー

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         「だれか、私という物語を覚えていてほしい。」

ミルチョ・マンチェフスキー監督の長編第一作目の「ビフォア・ザ・レイン」は知る人ぞ知る傑作だが、この「ダスト」は2作目。

レンタルでは取扱いがないのでDVDをAmazonで購入したものの永らくパッケージも開かずに放置していて、先月ようやく通して観た。

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ニューヨークのアパートで拳銃を強盗に突き付けながら、100年前にアメリカ西部からヨーロッパに渡った兄弟にガンマンの物語を聞かせる老婆。 
物語の舞台はやがてバルカン半島、監督の出身地であるマケドニアに。

2000年のニューヨークで老婆は発作をおこして病院へ運ばれ、瀕死の状態で物語の続きを語る、、

、、、1995年頃、前作「ビフォア・ザ・レイン」を観たころは、僕はいまよりずっと世界を知らなかったので、映画の舞台になった「マケドニア」という国が、名前は知っていたけど歴史上の国名、現存しない国だと思っていたようなところがあった。 ー世間知らずと思われそうなんで話したことなかったが。 その映画でバルカン半島、旧ユーゴスラビアに何百年に亘る民族紛争と、それからマケドニアの荒涼とした、けれども美しい風景を知った。

「ダスト」の動乱のバルカン半島では、さらに壮絶な銃撃戦が展開されます
人がモノのようにどんどん死ぬ。 銃弾が飛び交うど真ん中で、胸を撃たれた妊婦は、最期の力を振り絞り、出産する。
人と人が殺し合うって、どういうことなのか、いつまで繰り返されるのか、と考えてしまうとこもあるんだけど、でも映画としてエンターティメントとしてめちゃくちゃ面白いです。

数奇な運命と「憎しみ」や「殺戮」だけの物語かと思いきや、ところどころに笑えるところもあったりするのが可笑しい。 強盗の青年と老婆のコントのようなとこが。

これは、傑作です。 
ミルチョ・マンチェフスキーという監督の名はあまり知られていなく、レンタル店にも作品は置いてなく、この作品以降新作映画が製作されていないのが実にもったいない。


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