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2015年5月24日 (日)

「 山口小夜子 未来を着る人 」

「 山口小夜子 未来を着る人 」

 4月11日(土)~6月28日(日)  東京都現代美術館

www.mot-art-museum.jp

「私は人間は心が身体を着ているという言い方もできると思いますし、

もっと言えば、人間はそれを取り巻くすべてのものを着ている。 空気も光も。」 

        山口小夜子

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昨日、江東区の現代美術館に「山口小夜子 未来を着る人」展を観にいった。

もしかしたら、20代以下の年齢の方はあまりご存じないかもしれないが、山口小夜子はアジア人初の世界で活躍したトップモデルです。
また、映像、演劇、舞踊の分野や衣装デザイナーとしても活躍し、2007年に急逝した彼女の軌跡を辿る展覧会。


冒頭の台詞は自分を「ウェアリスト(着る人)」と名乗った、山口小夜子の言葉。

展示会場の壁に貼ってあった活字を、僕が紙に写した。 そこは撮影禁止エリアだったから。

これは普通の展覧会のように、特定のひとりの作家が直接作った「作品」を展示するというものではないので、わけわかんないと思う方もいるだろうか。

でも、すばらしい展示です。

会場をひととおり見れば、彼女が自分の、あるいは日本人女性の可能性にどのように挑んでいったのかが、なんとなくでもわかると思う。

写真や衣装デザインも多く展示されているけど、特に目を惹くのが「映像」ですね。

たとえばプロジェクターで白い壁に照射された70~80年代の見覚えのある資生堂のCM映像のクオリティの高さもだけれど、
僕が観ていちばん素敵だったのが、2006年の生涯最後の着物のファッションショーの映像。山口小夜子は着物を前後逆、後ろ前に着て、舞っている。
ちょっと想像したら、すごく変に思えるでしょう? でも、やたらカッコいいんです。

これらの映像はこの展覧会のカタログだけ買っても観ることはできない。

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いや、この本もただの展覧会の図録を超えた本になってるけどね。 河出書房えらい。

僕のように、カメラマンでも、ファッション関係でも、広告関係とも関係なくても、いいと思った。 この日はもうひとつ展覧会を観たけど、もういちどみたいというなら山口小夜子のほうです。

展覧会の終盤のコーナーは写真撮影自由になっていた。
もちろん、ほかの人の迷惑になるようなフラッシュ撮影なんかは論外だが。

これは、生前の山口小夜子の圧倒的な存在感を知っている人も、ぜんぜん知らない若い人もぜひとも観てほしい。
、、、たぶん最初で最後?かもしれない。

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                         ・

友達とメールしてたら、ある若いモデルがこの展覧会を観て「こんなカッコいい人がいたんだ!」と感動してたらしいのだけど、そういう業界の人が山口小夜子さん知らなかったというほうが、僕には驚きだよ。

 

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