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2015年6月20日 (土)

 鴨居玲 展  踊り候え

 鴨居玲 展  踊り候え

  東京ステーションギャラリー   2015/5/30 sat. > 7/20 mon   

2015061505


先日、入手した本についての記事の中で、鴨居玲の絵にちょっとだけふれたのですが、
実は今、東京ステーションギャラリーで「没後30年」の展覧会を開催されているのです。
、、その記事を書いたあとに知ったのだけれど。

1985年の急逝から「没後30年」。

さらに「北陸新幹線開業記念」として金沢出身の鴨居玲の展覧会を企画するところが、
さすが「東京ステーションギャラリー」だなあ。

ちなみに前回、この画家の作品を観たのは、2010年の「没後25年」展でした。
このときは「河口湖美術館」と巡回してきた横浜の「そごう美術館」で観た。



「東京ステーションギャラリー」に再訪するのはいつ以来なのか、ちょっと思い出せないのだけれど、なにしろ東京駅の駅舎内。 
「丸の内北口 改札」。 そこを出れば、もう入口は目の前なんであります。

                          ・

2015061504


画家・鴨居玲の生涯、とりわけ30、40代のブラジル、ボリビア、ペルー、パリ、ローマ、
スペイン、、の流浪の民のように南米、ヨーロッパを転々とした生活と、その間の作品群は
そのまんま映画やドラマ、ドキュメンタリーの題材になってしまいそうだ。

それに、なにしろ鴨居玲本人がとてもハンサムで長身、有体に言えば「かっこいい」のだ。

この人、俳優になっていたとしても、いけてたんじゃないだろうか。

2015061802_2

ちなみに、この写真集は1995年に発行されたもの。
 写真家は鴨居に連れ添った内縁の妻。
2015061803

自画像のとても多い画家(あるいはすべての人物画が広義の自画像)なので、鴨居の容姿と、彼の作品はなんと言うか「セット」なのだ。
(あと、日本画家の松井冬子さんとか、銅版画家の山本容子さんとかも本人の容姿やキャラクターと作品がセットだと思う。 また、活躍していながら自分の姿を極力露出しない作家もいるわけで、そこらへんの話題は別の機会に)

                          ・

そういった作家のドラマチックな生涯とか、解説とかいっさい度外視して、年代順に作品を観ていく。 
今回の展示では、19歳の自画像から、これまであまり表にでてこなかったパステルとガッシュ(不透明水彩)の、ちょっとシュールな作品がある。 これが色彩も後の作品とはちがって鮮烈で、このままこの方向で制作していったとしたら、違った「鴨居玲」になっていたんじゃなかろうか、なんて考えてしまう。

                          ・

「インディオの娘」  1970年
2015052401


鴨居玲の最高傑作はこれだと思います。 
四角い絵画としては、いくつか突っ込みどころもあるかもしんないけどそれ以上の緊張感。

画家は同じ題材を何枚も描いているが、この「娘」の絵はこれ1枚だけだ。

ただ、残念ながらこの作品は今回の展覧会には出品されていなかった。
個人蔵の作品なので、オファーしたものの何か事情があって出さなかったのだろうか。

                          ・

展示をひととおり観て、やっぱりいちばん作品が充実した絶頂期は1970年代前半で、
帰国してからの作品は過去のモチーフの繰り返しで、筆力も落ちて、油彩の画面もかつてのような重厚感のないものになっていった印象だ。
それが大きな回顧展で実物を観ると、よくわかる。
もちろんこれは僕個人の感想なので、十人十色の感想や感動があるのだろうけど。

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最後に展示されている鉛筆にデッサンは、いいです。
鴨居の作品の神髄はドローイング。これは、最後の1枚までじっくりみてほしい。

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東京ステーションギャラリーの順路は最初にエレベーターで3階展示室に上がって、その次に2階に階段で下る。 ここでしっかり鑑賞したいのが、その階段の「壁」。

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これ、なんと100年前の「オリジナル煉瓦」なんですよ。

2015061512

東京駅でこの「100年レンガ」を間近に観られるのは、この「階段」だけではないだろうか?

、、知らんけど。







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