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2015年8月16日 (日)

 ザ・トライブ

映画 「ザ・トライブ the tribe」  2014年 ウクライナ映画

 監督・脚本 : ミロスラヴ・スラボシュピツキー

   www.thetribe.jp

8月14日 新百合ヶ丘 川崎アートセンター アルテリオ映像館にて

ちょっと迷ったけれど、この映画館での公開最終日に観てきた。

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年間30作以上、劇場で映画を観るけど、こんな表現の映画は初めてだし、このさきもたぶん無い、と思う。 前代未聞。

映画の冒頭に大きく表示される字幕。

「この映画の言語は手話である。 字幕も吹き替えも存在しない。」

、、、このあと約2時間、エンドロールのまで一切の字幕は無い。

登場人物のすべてが実際の聾唖者で台詞や音楽も無い。

手話の意味の説明をしないので、観客は想像力をフル稼働させて向き合うことになる。

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舞台は聾唖者の寄宿学校。 
転校してきた主人公は、背後に形成されている犯罪や売春を行う組織・族(トライブ)にとりこまれていくが、徐々に頭角を現していく。
当初は純朴は少の面影をのこしていた彼は、犯罪行為にかかわりながら、変貌を遂げてしまい、暴力的で残酷極まりない人間になってしまう 、、、

なにしろ、登場人物に善人がひとりもいない。全員自分勝手。

手話と身振りと表情、眼差しの表現は、舞台芸術のパントマイムや舞踏表現のよう。

最初は退屈な映画になるかと思いきや、いつのまにか肉体言語による「会話」をほぼ理解していた。

、、、それにしても、、怒りと憎悪にみちた主人公の「決断」。 

  ラストはショッキングだった。 

救いのない結末、衝撃に声を失うしかないのは、観客のほうだった。

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