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2016年2月11日 (木)

 ビュランに捧ぐ・・・ 

「 ビュランに捧ぐ・・・ 渡辺千尋と門坂流 展 」 2016.1・12(火)~2・13(土)

日本橋 不忍画廊 にて

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銅版画でももっとも古い技法の「エングレービング」。
「ビュラン」という彫刻刀で細い、細い線を直に彫っていく。
よく砥いだビュランで彫った線は、腐食で彫るエッチングの線とは違って、細く鋭く、美しい。
ちなみに紙幣などの肖像画はいまでもこの技法で彫られている。

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この展覧会はエングレービング技法で作品を作り続けた2人の銅版画家、渡辺千尋(1944-2009)と門坂流(1948-2014)の秀作各10点とその原版、それから愛用していたビュランなどの道具を展示、またこれまでに出版した書籍、画集なども展示、販売されている。

この展示はすばらしい。細い鋭い線の集積のみで彫られた版画。
線の集積はそのまま時間の集積だ。
その線は密集するところはくっついてみえてもほとんど交差されることがないのだ。
なんという集中力の持続。
楽しいとか、つまらないとか、飽きたとか、そういうものをすべて超えた、狂気にもにた世界。

会期わずかですが、時間があるかたはぜひみてください。
版画に興味のなかったかたにも観てほしいな。

今展のカタログが¥540で限定部数販売されている。 
小冊子だけどきれいな印刷です。

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2人の版画家の共通の友人である作家(小説、童話、詩)の寮美千子さんが「二人のビュラン憑き」というタイトルで文章を書いている。

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その冒頭で、門坂流氏の作品を初めて見たのは、2000年に青山の「ギャラリーハウスMAYA」で開催された「東逸子・門坂流 2人展」でのことだった、というようなことが書いてあった。 
そのほんの40分前まで、出久根育さんの個展を観るために、ギャラリーハウスMAYAに僕はいたので、ちょっと奇遇だなと思った。 いや、そうでもないか。

 

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