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2016年3月21日 (月)

「 アンジェリカの微笑み 」

映画 「アンジェリカの微笑み」 2010年 ポルトガル 

監督・脚本 マノエル・ド・オリヴェイラ   

2016年2月5日(金) 新百合ヶ丘 川崎アートセンター・アルテリオ映像館にて

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2015年に106歳で亡くなった「現役最高齢映画監督」、マノエル・ド・オリヴェイラが2010年、101歳の時に撮った作品が日本初公開。

しんゆりでの公開最終日、20:00の回に観た。

           http://crest-inter.co.jp/angelica

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ポルトガルの小さな町。カメラが趣味の青年イザクは、ある夜、若くして亡くなった娘の写真撮影を依頼され、町一番の富豪の邸宅を訪れる。 花束を手に横たわるその娘アンジェリカにカメラを構えると、娘は突然瞼を開いて微笑みかける、、

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物語の時代設定がわからないのだけれど、「オリヴェイラ監督が1952年に脚本を執筆したものの、映画化されないまま半世紀以上、、」とあるから1950年代かそれ以前の設定かもしれない。 だって現代だとしたら「雨の夜に写真が趣味の他人をたたき起こして、亡くなった娘の写真を撮りに来させる」というのはだいぶ無理がありますって。。
、、でも出てくる自動車や都会の風景は現代なんだよなあ。。

とにかく主人公の青年はカメラを構えたファインダーのなかで瞳を開いて微笑んだ、絶世の美女の心奪われてしまう。昼も夜もアンジェリカに想いを馳せる青年イザク。
、、、その姿は哀れを通り越して、滑稽ですらある。

                         ・

「幻の美女の虜になる青年、または少年」というと、ひとつ思い出す映画がある。

それが「わが青春のマリアンヌ」 (ジュリアン・デュヴィヴィエ監督、1955年、フランス・ドイツ)だ。

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「アンジェリカ」と「マリアンヌ」はストーリーも結末も違っているが、「幻の美女に心奪われる主人公」という設定は同じだ。
「アンジェリカ」の脚本執筆が1952年、「マリアンヌ」公開が1955年でだいたい年代も同じくらいだが、それぞれの監督がそういう方向にあったのは奇遇だなあ。

ちなみに「わが青春のマリアンヌ」は漫画家の松本零士が大絶賛している。
「新旧含めてこれを超える映画はありません。創作活動に多大な影響を受けました」とまで言っている。
なにしろ松本零士作品の「髪の長い美女」の原型は「マリアンヌ」なのだから。
また「わが青春のアルカディア」という漫画も描いてるくらいだから、そうとうな入れ込みようだ。 

松本先生に「アンジェリカの微笑み」観てもらったらよかったのに、とかちょっと思った。

                         ・

ちなみにジ・アルフィーのヒット曲「メリーアン」はマリアンヌ(Marianne)の英語読み。
歌詞は「わが青春のマリアンヌ」のストーリーほぼそのまんまです。

品揃えのいいTSUTAYAなら置いてあるので、興味がある方はご鑑賞ぜひ。

 

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