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2017年3月

2017年3月20日 (月)

真白の恋

映画 「 真白の恋 」 

監督:坂本欣弘  原作・脚本:北川亜矢子

出演: 佐藤みゆき 岩井堂聖子 福地祐介 山口詩史 杉浦文紀 及川奈央 長谷川初範

2017年2月26日 と 3月10日  渋谷UPLINKにて

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                                       www.mashironokoi.com

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いい映画です。 もう全力で誰にでもおすすめしたいぞ。 僕は2回観た。

いまのところ、都内と神奈川県内では渋谷のアップリンクでしか上映してないです。
横浜のジャック&ベティでは6月からの上映です。
ぜひとも新百合ヶ丘の川崎市アートセンターでもやってほしくて、その熱い要望を書いて、「ご意見箱」に投書してますが。。

富山在住の坂本欣弘監督の「故郷の富山を舞台に、家族をテーマにした映画をつくりたい」という一心で自主映画としてスタートした今作。 
脚本家の北川亜矢子のオリジナル作品。

主演は前項で紹介した映画「貌斬り」にも出演していた佐藤みゆき。
これが初主演映画。

 
ストーリーは富山で家族と暮らす、軽度の知的障害者、渋谷真白の初恋と彼女の成長。

オール富山ロケの撮影期間はほぼ11日間しかなかったそうです。
撮影から2年を経ての東京公開。

脚本も演出も演技もそれから画面に映し出される風景もすべて素晴らしく、無駄が一切ない。
主人公をとりまく応援する人、ただただ心配する家族、誰の気持ちも否定できない。初恋の相手とは何事もなく別れて、でも不思議と清々しい余韻。
そして画面いっぱいの立山連峰と朝日の美しさと。

ミニシアターはこういう作品をもっと推してほしいなあ、と思う。

アップリンクでは公開1か月を過ぎて尚、上映中。 ぜひ観てください。

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僕が1度目に観にいった2月26日は上映後に監督と出演者のトークがあった。

佐藤みゆきさんは「真白」な衣装で登場。

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僕は初めて、映画のトークショーで女優さんに「質問」をした。 役作りについて。

この映画にはパンフレットが作られていないのが、ちょっと残念。

いつも持ってるクロッキー帳にサインをしてもらった。 
映画のチラシでもよかったかな、とあとで思ったけど。

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3月半ばくらいになって、映画のサントラCDが発売されました。
こちらは、上映館と通販での販売。

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主題歌「真白の恋」が絶賛リピート再生中!

 貌斬り ~戯曲「スタニラフスキー探偵団」より~

 貌斬り ~戯曲「スタニラフスキー探偵団」より~

監督・脚本:細野辰興  出演:草野康太 山田キヌヲ 佐藤みゆき 木下ほうか 他

2017年1月8日 新百合ヶ丘 川崎アートセンター アルテリオ映像館にて

  http://kaokiri.makotoyacoltd.jp

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「長谷川一夫(芸名・林長二郎)顔斬り事件」 とは・・・

美男で評判だった林長二郎がスタジオから帰るところを二枚重ねのカミソリで頬を斬られ、日本中が騒然となった1937年の事件。 日本映画史上最強のスキャンダル。

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映画 貌斬り~戯曲「スタニラフスキー探偵団」より~
この映画のストーリーを説明するのは少々やっかいだ。
まず出演俳優達が演じているのは、劇団員。舞台俳優、演出家、スタッフ。
大入り満員の千秋楽。演目の「スタニラフスキー探偵団」は前述の「長谷川一夫 顔斬り事件」をモチーフにした映画化の脚本会議、、、 

「実際の事件をもとに映画を作ろうとしている人達の喧々諤々の会議」を満員の観客の劇場で演じて、その外側に映画「貌斬り」がある。 この時点でちょっとややこしいぞ。

開演間近の楽屋は混乱。出演俳優の一人が逃走し、主演女優が降板したいといいだした。 「演じることが怖い」。この台詞は作品のキーワードだ。

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映画「貌斬り」の中の劇中劇「ストニラフスキー探偵団」のなかで事件の当事者たちになりきって演じてみることで、リアルな仮説を導き出そうとする。これが劇中で何度も繰り返される「ロールプレイ」で、映画のなかに舞台劇があって、その中でまた別の人物を演じる。
演技が2重、3重になっていき、その境界がわからなくなっていく。

、、書いててちょっとわかんなくなりそうですが、ちょっと整理すると映画「貌斬り」の主演、草野康太は「俳優・尾形蓮司」を演じて尾形は「映画監督・風間重兵衛」を演じて風間は「俳優・長谷川一夫」を演じる。 山田キヌヲは「女優・南千草」を演じて南は「元女優のプロデューサー・蓋河久子」を演じる。

本番で使うのはシリコン製のカミソリのはずなのに、本物のカミソリにすり替えられている。

舞台劇を間近で観ているような臨場感。 同時進行の舞台裏の混乱と緊迫感。

この映画は2時間20分のストーリーを2時間20分で見せる「リアルタイム」の映画だ。
映画の中で時間が飛んで、「あれから何日、何年」と進んだり、過去に戻ったりしない。

上映時間と映画の中の時間が同じ「リアルタイム」の映画というと、ほかに「THE有頂天ホテル」とか「ゼログラビティ」とか「12人の怒れる男」とか「キサラギ」とかがあります。

この映画のなかと同じ量の時間を観ているというリアル感。

圧倒的で空前絶後の台詞でラストまでぐいぐい押しまくりながら、「演じる」ということの魅惑や狂気までも浮き彫りにしていく。

逃走した俳優の代役を務めた演出助手の青年に、山田キヌヲが演じる南千草が言う
「どうする? あなたもこっち側に来る?」

このように言葉で説明するのは難しいのだが、この映画は2時間20分、まったく飽きることなく、ぐいぐい押しまくる感じが面白かった。

興行成績的にはどうかわからないけど、面白かった。
もしDVDになったら、またじっくりみたい、と思う。

 不思議惑星キン・ザ・ザ

映画 「不思議惑星 キン・ザ・ザ」  

 1986年 旧ソ連 カラー・スタンダード・135分 監督:ゲオルギー・ダネシャ

2017年1月29日 渋谷UPLINK [見逃した映画特集2016] にて

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ソ連の映画っていうと「タルコフスキー」とかさあ、なんか深刻系な映画の印象が強いんだけど、「不思議惑星キン・ザ・ザ」。 こんな脱力系のSF映画があったことはこの作品を観るまで知りませんでした。 何なんですか、これ。 ほかに類似作が見当たらないです。

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モスクワ、冬。建築技師マシコフは帰宅するなり妻に頼まれ夕飯の買い物に街にでる。そこにバイオリンを抱えた青年ゲテバンに「あの人が自分のことを異星人だと言っています」と声をかけられる。 どうみても浮浪者にしか見えないその男は「自分は他の惑星から来た者で、自分の星に帰りたい。この星のクロスナンバーか座標を教えてほしい」と2人に話す。 そんな戯言を信じないマシコフは男が持っていた「空間移動装置」のボタンを押してしまう。次の瞬間、マシコフと青年ゲテバンは砂漠のど真ん中にワープしてしまう、、、

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2人が飛ばされてきてしまったのは、キン・ザ・ザ星雲のプリュク星だった。
奇妙な音を立てながら現れる釣鐘型の飛行物体。 出てきたのは小汚い男2人。
ちいさなショボい檻を出して妙な踊りを披露する。英語もロシア語もフランス語も通じず、何を訊ねても「クー」としか発しない。

マッチがこの星では異常に価値がある。1本の半分で宇宙船の加速機が買える。
これがあればどこにでも5秒で行けるそうだ。ポケットにあるマッチ2箱でなんとか地球に帰ることができないだろうか?、、、

、、、、、、というちょっと類似品のない、クーなストーリーなんですよ。 クー。

僕が観たときは1月29日。 アップリンクの「見逃した映画特集2016」だったのですが、昨年11月の公開時、一部の上映会場ではチケット購入時に受付で「クー」をやると、割引があったそうです。 クー割。

パンフレットの類は販売してなかったので、あとでAmazonで探して買いました。

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映画館での上映は終了してしまいましたが、リマスタリング版のDVDが販売されて、ちょっと品揃えのいいTSUTAYAあたりでは、何枚か置いてあります。
西友町田店には6枚くらいありました。

すべての科学的説明を無視したかのようなこの、脱力ゆるゆるSF映画。
80年代後半ペレストロイカから、ソ連崩壊の時代背景も思いつつ、ぜひご覧いただきたいぞ。 クー。

2017年3月12日 (日)

 エヴォリューション

映画 「 エヴォリューション 」 

監督&脚本 ルシール・アザリロヴィック / フランス、スペイン、ベルギー/2015年

                                 www.uplink.co.jp/evolution/

 2016年12月10日 渋谷UPLINK(アップリンク)にて

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「少年と女性しかいない、人里離れた島に母親と暮らす10歳のニコラ。その島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっている。『なにかがおかしい』と異変に気付き始めたニコラは、夜半の出かける母親の後をつける。そこで母親がほかの女性たちと海辺でする『ある行為』を目撃し、秘密を探ろうとしたのが悪夢の始まりだった、、、、」

画家の諏訪敦氏がツイッタ―で紹介していたので観にいったのだけれど、よくわかんない映画でした。映画観てスッキリしたい、スカッとしたい人にはオススメできないなあ。

物語にクライマックスがない
正確な時代設定なく、国籍もわからないその島に少年と女性しかいないというシチュエーションがすでに不気味で、「誰がなんのために?」というのが結局わからず、映画がおわってももやもや感が残る。

「エヴォリューション(進化)」、、、というより倫理や道徳を超えた気味の悪さ。
この作品のコメントに一番多くでてくる単語が「悪夢」だ。

ただただ、すべてのシーンが絵画のように美しく、DVDになったらもいちどじっくり観てみたいとは思っているんだけど。

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「エヴォリューション」は質のいい紙と印刷のフライヤーが何種類も作られていてどれも飾りたいほど絵画のように美しく、残りわずかのようだったのを1枚づつもらってきました。

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2017年3月11日 (土)

 「男と女」 と 「ランデブー」

映画 「 男と女 製作50周年記念 デジタルリマスター版 」

      & 同時上映  「 ランデブー デジタルリマスター版 」

2016年12月11日 川崎アートセンターアルテリオ映像館にて

       www.otokotoonna2016.com

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「男と女」というフランス映画を観たことがない人でも、あの主題歌の ♪ダ~バ~ダ、ダバダバダ~、ダバダバダ~♪ のメロディはなんでか耳に残ってるという人は多いのではないだろうか。 僕もそうでした。

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ストーリーは同じ寄宿舎に娘と息子を預けている、それぞれ妻と夫を亡くした男女が知りあい惹かれあうという、ま、どうということないものなのだが、、この作品は主演女優の美しさと、流麗なカメラワーク、モノクロとカラーの大胆な構成、それからやっぱり音楽。

これであの甘美な♪ダ~バ~ダ、ダバダバダ♪のメロディー、イコール「大人の恋愛」というイメージで定着した感じだ。。 あ~俺も♪ダバダ♪してえー、、、って何を言ってるんだ。

余談ながらTBSラジオの「安住紳一郎の日曜天国」のコーナー「ゲストでダバダ」もこの曲からだ、たぶん。

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この「男と女 デジタル・リマスター版」ではクロード・ルルーシュ監督がその10年後の1976年に撮った短編「ランデブー」が日本初公開で同時上映された。

1台のクルマが夜明けのパリのど真ん中(凱旋門→コンコルド広場→オペラ座→モンマルトル墓地→サクレ・クール寺院)をアクセル全開でひたすら走り抜ける車内目線のワンカット映像、その間8分48秒!

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この「ランデブー」の映像の迫力がとにかく凄い!
路面やハンドルの振動までも伝わってくるような迫力に、思わず足が突っ張ってしまう。

「男と女 デジタル・リマスター版」のDVDを特典映像「ランデブー」で発売してほしい。

、、、とここまで書いたところでAmazonでちょっとしらべたら、5月2日にそのとおりの仕様でブルーレイ&DVDが発売予定らしい。

スクリーンで観た時の迫力は味わえないにしても、「ランデブー」の8分48秒のために、
俺買っちゃおうかなあ。

灼熱

映画 「灼熱」  2015年 クロアチア、スロベニア、セルビア

2016年12月24日 川崎アートセンター アルテリオ映像館にて

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「クロアチア紛争」・・・1991年~1995年、旧ユーゴスラビアからの分離独立とクロアチア人とセルビア人の民族対立巡って起きた紛争。

このクロアチア紛争をはさんで1991年、2001年、2011年の3つの時代の男女をいずれも同じ俳優たちが演じる。

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「時代を超えて紡がれる、ひとつの愛の物語」とチラシにはあるけれど、映画を観たかぎり、それとはちょっと違う。

10年ごと、それぞれ40分ほどの違う民族どうしの男女のエピソードは、同じ俳優が演じているというだけで、特に関連がない。

それで、話を重ねるごとにつまらなくなります。

、、、う~ん、「過去のしがらみに打ち勝とうとする、、、」というテーマが、ちょっとぼやけてわかりにくいんだな。 あと、「アドリア海の真珠」と称えられるというクロアチアの美しさもあまり画面から感じられなかった。

正直、「カンヌが絶賛!」というほどの感動は僕にはありませんでした。

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同じように、「旧ユーゴスラビアの民族紛争に引き裂かれる男女」を描いた映画に20年くらい前の作品だけど「ビフォア・ザ・レイン」という映画がある。
こちらはマケドニアが舞台。 この作品の3つのパートに分かれているのだが、ひとつのエピソードが微妙に次のストーリーに関わっていて、さらに3話目のおわり、映画のラストシーンが第1話のファーストシーンに繋がるという驚きの展開だった。
これは当地の問題に疎い自分にも面白かった。

しかし、この「ビフォア・ザ・レイン」もなかなかDVD化されずに、レンタル落ちのVHSテープを入手した翌年にDVDが出たりして(おいおい、、)
最近やっと品揃えのいい店舗のTSUTAYAにも並ぶようになりました。

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