映画・テレビ

2014年5月25日 (日)

ロング・グッドバイ

NHKの土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」全5回が17日、終了した。

このドラマは、原作のレイモンド・チャンドラーの小説を放送回と並行して読みながら観ていて、とても面白かった。

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1950年代という時代背景は同じものの、原作の「ロスアンジェルス~メキシコ」を「東京~台湾」に移しての舞台設定。

原作と対応するほぼすべての登場人物。 細かな違いはあるものの、原作どおりに話は進んでいき、そして最終回。

「死んだはずの男」の登場シーン。
原作では整形手術をほどこして別人になりすましていたので、てっきり綾野剛ではなく別の俳優を使うのかと思っていた。 映画「ゴールデン・スランバー」みたいに。

、、その予想は外れて、綾野剛の再登場。

 
その場面の有名な台詞、「ギムレットには早すぎる」は無かった、そのかわりに最終回のタイトルが「早すぎる」。

、、、ちょこっと解説すると「死んだ男」は探偵に「僕のためにバーで(カクテルの)ギムレットを注文してほしい。そしてすべてを忘れてほしい」と最初で最後の手紙に書く。
そして最後に現れた男が、その男本人だと見破ったところで「ギムレットには早すぎる」という台詞に繋がる。

 ギムレット=ハードボイルドなんである。 飲んだことはないが。

豪華な出演陣と美しい映像。 ラストは1964年の「東京オリンピック」に湧き、高度経済成長をとげようとするこの国の、そして2020年に向かうこの国のイメージ繋がっていく。

ちょっと時間があったら、5時間の長い1本の映画として観るのも面白いかもしれない。

2014年4月20日 (日)

 ロング・グッドバイ

昨日19日からNHKの土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」(全5回)が始まった。

タイトルをみて「あれっ?」と思ったが、やっぱり原作はレイモンド・チャンドラーの
「長いお別れ THE LONG GOODBYE」なんだな。

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この長編は10年くらい前にある人からのプレゼントで、けっこうな厚さだけどいっきに読んだ気がする。

何年か前に村上春樹の新約「ロング・グッドバイ」がでたけど、こちらは未読ですが。

さてドラマは舞台がアメリカから戦後の東京、台湾。

脚本が「カーネーション」の渡辺あや。 音楽が「あまちゃん」の大友良英。

主演、フィリップ・マーロウ(私立探偵)が浅野忠信。

妻殺しの疑惑の色男テリー・レノックスが綾野剛で、
億万長者ハーラン・ポッターが柄本明と、、、。

意外にも、いやそうでもないか、浅野忠信の連ドラ主演は初。

これは、ちょっと期待できそうなので数年ぶりに原作を棚から引っ張り出して、
ドラマの進行とともに読み返しています。

2014年3月 2日 (日)

私立探偵 濱マイク 第12話 「ビターズエンド」

私立探偵 濱マイク 第12話 「ビターズエンド」

監督 利重剛 (りじゅう・ごう)

音楽 今野登茂子 、、、、利重監督夫人で元「プリンセスプリンセス」のキーボード。

ゲスト SION、濱田マリ、川越美和、塩見三省、桐谷健太、尾藤イサオ

この第12話だけはオリジナルのDVDも持っているし、まえにもちょこっと書いたような気もするが、、

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第12話。 最終話。「ビターズエンド」、直訳すると「苦い終焉」だろうか。

でも ” to the bitter end ” で「あくまで、最後まで、あきらめないで」という意味でもあります。

監督は利重剛。 松田美由紀主演の「エレファント・ソング」とか、中谷美紀の映画初主演作品の「BeRLiN(ベルリン)」(1995年)とか良かったです。
、、、ちなみに主人公は「ベルリンの壁?」の「かけら」をお守りにしてるデート嬢です。

あと近作だと昨年2013年1月の「さよならドビュッシー」。橋本愛主演。これもよかった。

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「ビターズエンド」。

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なんといってもゲストのSIONでしょう。 
「拳銃の密売人?」というヤバい役でドラマ初出演のSIONはこれで面識のない一部の音楽業界人から「ヤバい人、怖い人」のイメージを植え付けてしまったらしい。
しかし、なかなかの存在感だな。

利重剛はそれ以前からSIONファンで、夏の「SION-YAON」には毎年来ているらしいし、SIONの「エレファント・ソング」(短い歌だが名曲)は同題の利重監督の映画のイメージソングだ。 ま、それ知らないと何故このタイトルなのかわかりにくいと思うが。

この回では最終話らしく、ほとんどのレギュラー俳優陣が一堂に会する場面があります。

このシーンがクランプ・アップだったらしく、オリジナルDVDの映像特典には監督がひとりひとりの出演者に大きな花束を渡す、ほほえましい場面が収録されている。

ラストシーン。

SION演じる「B」の遺灰をマイクが横浜の海にぶちまける場面で突如流れるSIONの
「通報されるくらいに」に2002年の本放送時、ファンは感涙したもんです。

最後のマイク自身のナレーション
「、、、俺は私立探偵 濱マイク、本名だ。俺はいつでもここにいる。逢いたくなったらいつでも来なよ、、」

付記: SIONと今作のレギュラーの中村達也は2010年の大河ドラマ「龍馬伝」最終回で
市川猿之助と3人で龍馬暗殺の首謀者を演じている。

それからこれ以降、中島美嘉はよくSIONのライブに花束を贈ってくれていて、いい娘だなあ、と思う。

私立探偵探偵 濱マイク 第11話 「女と男、男と女」 

私立探偵 濱マイク 第11話 「女と男、男と女」

監督、脚本 アレックス・コックス

ゲスト俳優 田口トモロヲ、塚本晋也、杉本哲太、片桐はいり、石橋蓮司
       東京スカパラダイスオーケストラ、、

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シリーズ唯一の外国人監督、でもこの「アレックス・コックス」という人はよく知りません。

DVD第3話はどの話も銃が出て、この第11話はとくにバンバン撃ちまくるんだけど、いちばんよくわかんない話だな、これは。

音楽も含めて、マカロニウェスタン。 横浜でギャングが拳銃撃ちまくり。 そして高笑い!

マイクを助ける旧友の「カラス」田口トモロヲ、がやたらカッコいいです。

あと探偵事務所の従業員(?)「みるく」の生い立ちがすこし明らかになったり、、この市川実和子ってほんと面白い顔だなあ、悪い意味じゃなく。

でも、全体にエピソードに一貫性がなく、ちょっともったいない感じ。

2014年2月 8日 (土)

私立探偵 濱マイク 第10話 「1分間 700円」

私立探偵 濱マイク 第10話  「1分間 700円」

監督 竹内スグル

ゲスト俳優 浅野忠信、柄本明、北村有起哉、松村邦洋、、、

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永瀬正敏と浅野忠信。 めったにテレビに出ないこの2人の映画俳優が(たぶん)初共演したのが、実はテレビドラマの「濱マイク」。

それに柄本明。この3人の共演で、観る前からグッときてしまうのは僕だけではない、と思う。

タイトルの「1分間 700円」はインスタントの証明写真のこと。

ボックスのなかに入って、カーテンの中で一人で写真を撮って、証明写真が4枚1シートでペロンと出てくるあれだ。

人を殺すことなど何とも思っちゃいないような殺し屋のユキオ(浅野忠信)は、ひと仕事終えるたびに、証明写真のボックスに入って「告白」するのだ。

ユキオを探す神父が柄本明。

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この第10話は2002年の本放送時に観てなくて、今回初めて観たんだけど、これはすごいです。

テレビドラマっていうより、映画のクオリティだな。

他のエピソードに比べると、少ない台詞。 何度も挿入される「1分間700円」のボックス。

永瀬正敏、浅野忠信、柄本明の緊張感が半端ない。

ラストシーンの「ボックス」から駆け出す「ユキオ」の声にならない慟哭。

、、こんな内容を、ゴールデン・タイム、地上波でやってたんですねえ。

、、、かといってまったく笑えるシーンがないわけでもなくて、

北村有起哉が事情通のニューハーフの件と、女の下着を着けて「変態プレイ」の最中に殺されてしまう松村邦洋はやっぱり可笑しかった。

             ・

             ・

追記: 2年半くらい前に、都内の住宅街にほど近い珈琲店で「神父」を見た。

持ち帰りのコーヒー豆を炒って、それから挽いてもらうのを待つ間に店の外の椅子で待っていたら、隣のテーブルでよれよれのシャツに短パンにボサボサの頭で、アイスコーヒーを飲んでいた。 でもあの長い顔と、あの眼、まなざしですぐに気が付いた。

足元に犬が2匹。 やっぱり飼い主に似てくるのかなあ、なんて思いつつ。

NHKの「坂の上の雲」を観たあとだったので、ほんとは「乃木将軍、お疲れさまでした!」とか、声をかけてサインのひとつもお願いしたい気もないわけではないけれども、いやいや
プライベートのお邪魔をしてはいかん、いかん、と。

ゆらゆらと歩く後ろ姿を見送ったあと、
「お待たせしました」と出来上がった豆を持ってきた店員に、

「ねえ、いま隣のテーブルにいた人、俳優の柄本明さんだよねえ?」と訊いた。

店員「ええ、よく奥様といっしょに来ていただいてます」。

、、、もういちど出会えても、たぶん声をかけられそうもない。

2014年2月 2日 (日)

私立探偵 濱マイク 第9話「ミスター・ニッポン~21世紀の男~」

私立探偵 濱マイク 第9話「ミスター・ニッポン~21世紀の男~」

監督・脚本 中島哲也

ゲスト俳優  勝村政信、派谷恵美、光浦靖子、林家ペー、パー子、麻生祐未、松方弘樹、
        荒川良々、キューティー鈴木、杉本彩、、、

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第9話です。監督は2004年「下妻物語」、2006年「嫌われ松子の一生」、2010年「告白」の中島哲也!!

このTVシリーズ中、いちばんぶっ飛んでて、いちばん笑えます。

冒頭の「あなたにとってのヒーローは?」の街頭インタビューみたいなシーンから、テンポよく
いっきにラストまで突っ走る、なんでもあり。
DVDだとCMがないので、さらにスピード感ありますね。

シリーズとしては久しぶりの全編横浜黄金町界隈のロケ。
知ってる街並や通りがたくさん出てきた。

松方弘樹のハードボイルドは殺し屋もよかったけど、まさかの林家ペーとパー子!

「女王様」の光浦靖子がマスクを剥いで振り向いたら、杉浦彩!、、には吹き出した!

全編に亘る色彩感覚とテンポのよさは、4年後の中谷美紀主演の「嫌われ松子の一生」を思い出しました。

2014年1月26日 (日)

私立探偵 濱マイク 第8話 「時よとまれ、君は美しい」

私立探偵 濱マイク 第8話 「時よとまれ、君は美しい」

監督 石井聡亙

ゲスト俳優 渡瀬美遊、EITA(瑛太)、夏生ゆうな、永澤俊矢、、、

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冒頭からいきなり銃撃戦というハードな展開です。

その最中に過去の記憶と幻想の中に入っていき、前日の夜にプレイバックするところから
物語がスタート。

マイクのクルマの前に全裸の女が飛び出してきて、その女が助手席に乗り込んできて
「ロケンロール!」とクルマをブッ飛ばす、と。

瑛太が「EITA」名義で弟の「千尋」役ででてます。俳優の表記を見ないと気が付かないけど。

そういえば、映画公開のあとにTVシリーズ、という展開は「まほろ駅前多田便利軒」も同じですね。
ついでに気が付いたが「さよこママ」の松田美由紀は松田龍平のリアルな母親だったか。

この監督らしいアクションと前衛的な演出。 

渡瀬美遊という女優はよく知らないけど、やたらきれいなのと「ノブ」役の中村達也がやたらかっこいいね。 

レギュラーの自動車整備工、「丈治」役の村上淳って、どっかで観たよなあ、と思ってたら昨年の大河ドラマ「八重の桜」で新選組の「土方歳三」だった人だ。 
丈治、出世したなあ。

全12話。 ラストまであと4話。

さらに個性的な映画監督が控えている、、、!

2014年1月25日 (土)

私立探偵 濱マイク 第7話 「私生活」

私立探偵 濱マイク 第7話 「私生活」

監督・脚本 岩松了

ゲスト俳優・ 小林薫、田中哲司、片桐はいり、鈴木砂羽、國村隼、、、

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監督は岩松了。 
オダギリジョー主演の「時効警察」の時効課のあの「課長」といったらわかるだろうか?

ふせえり、とセットで三木聡作品の常連のイメージの岩松了だが、実は舞台の演出や脚本を数多く手掛けている鬼才の人だ。

今作では岩松了本人もホテルのフロント役で出演してますが。

で、今回の「主役」はほとんど小泉今日子。

、、、「サキ」というキョンキョンが演じるあのパチンコ屋の景品交換所の女。

マイク御用達の謎の情報屋。 
画面に映るのは情報を差し出す「手」と顔の下半分、横顔のシルエットくらい。 
台詞一切なしだった彼女をあの「箱」から出す、というのが最大のテーマか。

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妻の浮気調査をマイクに依頼する男とその息子の誘拐事件。

それに関わる、サキと友人(鈴木砂羽)、病気の夫(小林薫)の関係が1時間足らずのあいだに描かれます。

2時間サスペンスみたいに、ぜーんぶ説明してもらわないと気がすまない人にはちょっともの足りないかもしんないけどな。

僕は1話完結のストーリーのなかでこれを収めるのは、岩松了、にやけた顔して只者ではないと。

緑のなかを、赤いワンピース着た小泉今日子が、赤い水筒持って歩くシーンがいいです。

私立探偵 濱マイク 第6話 「名前のない森」

私立探偵 濱マイク 第6話 「名前のない森」

監督・脚本 青山真治

ゲスト俳優  鈴木京香、大塚寧々、菊池百合子(凜子)、津田寛治、原田芳雄、、

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監督は「EUREIKA ユリイカ」の青山真治。

まだ元気だったころの原田芳雄が今回の依頼人。

舞台が聖地横浜黄金町ではなく、八ヶ岳の山荘「自分探しの館」。

冒頭の高速道路を横浜新道、保土ヶ谷バイパス、と走るシーンでだいたいどっち方面に向かってるかわかります。

謎の「先生(教祖様?)」に鈴木京香。 大塚寧々に「バベル」以前の菊池凜子。

横浜の喧騒の中でないので、いつものレギュラー陣も「金貸しの山本」以外登場せず、シリーズの中でも異色な作品。

、、救急車で運ばれた「29番(大塚寧々)」のその後が気になってしまいます。

私立探偵 濱マイク 第5話 「花」

私立探偵 濱マイク 第5話 「花」

監督 須永秀明

ゲスト俳優 窪塚洋介、松尾伴内、南部虎弾、hitomi、、、

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この第5話は1時間足らずのあいだにいろいろ盛り込みすぎてて、ちょっとわからん、収拾つかなくなってる感じ。

 ・ 金に困ったマイクがストリップ劇場の呼び込みのバイトをする。

 ・ 顔見知りのいじめられっ子の少女との交流。

 ・ かわいそうな少女の父親の首つり自殺。

 ・ 本人の身に覚えのない「マイクが解決した事件」の数々。

 ・ hitomiが演じる謎の女が模造銃を振り回す。

 ・ マイクの妹が拉致され、不審なメール。

 ・ 窪塚洋介が演じる、マイクの偽者登場。マイク罠に嵌る。

 ・ 警官隊突入で偽者逮捕。

 ・ マイクの快気祝いに大量の花火のラストシーン。

、、、非常にざっくりと書くとこういう流れなんですが、結局なにが描きたかったんだかよくわかんないぞ、と。

兄妹の絆と人情か。 けど、女の子がかわいそうすぎるし、なにしろ偽マイクの動機と目的が最後までわからんかった。 なんなんですか?あいつ。

う~ん、後日もういっかい観てみます。

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